ポンコツ編集者の十五夜日記

マグレで出版社に編集者として入職してしまったポンコツの趣味と仕事と趣味の日記

サタデーナイトチャーチ

映画という趣味を解禁してからかなりの量の映画を見ている

今回も映画の話である

 

時代の流れがそうするのか、最近は従来の社会的弱者(黒人や移民系、LGBT、女性)を主人公とする作品が多い気がする

私は元々そういうテーマの映画を好んで見るから、急に人権を得られたような気持ちになる

あとはレイトショーがより充実すれば完璧である

 

今回は黒人のゲイの男の子が主人公

ニューヨークには実際にLGBTのコミュニティとして土曜の夜に教会を解放し、食事を出すという"サタデーナイトチャーチ"があるようである

今でも多少(というかかなり多く)自分の好む格好で仕事や勉学に励むことは難しい。ましてや男性が女性の格好をする、はたまたその逆はより一層難しい

そのような人たちが自分の好む格好で集まれるのがサタデーナイトチャーチである

 

主人公の男の子はかなり保守的(恐らくカトリック)の家庭に育ち、カミングアウトが出来ない

父親が亡くなってからというもの、母親の負担は増え、より一層"求められる息子像"と自分とのギャップが広がっていくのを感じていた

あるとき、母親のハイヒールを履いていたことが叔母に見つかってしまい、喧嘩。家を飛び出してしまう

そんな時に居場所として紹介されたのが教会。彼は"自分らしく"生きる仲間を見つけ、自らもその道を歩こうとする

 

保守的な家庭、黒人でさらにLGBTであるという偏見

多くの壁が彼の道を妨げようとする 

"自分らしさ"を見つけること、それを表現できるフィールドを見つけること

これは普遍的な、私たちの"生き方"にも関わってくる